WHY English? 4
今日は、海外の教育機関について、どうすれば英語をそこまで高められるか、僕が今考えていること、我が子への戦略を書きたいと思います。
◯海外の教育機関
前回お伝えしたように、日本は戦後長くにわたって受験戦争を繰り広げています。そしてそれは、子どもたちの本当の学びから足を遠ざけてしまっています。もちろんですが、悪影響は大学に入ってもとまりません。長い受験戦争から解放された多くの大学生たちは、学校とは別のエリアに学びを求めに走ります。
一方、海外の大学生はどうでしょうか。僕の同僚に、カナダ、アメリカ、チェコ、ニュージーランドの出身者がいます。彼らが口を揃えていうことは、大学は入ってからがしんどいということ。学校外で学ぶすきまを与えないほどの課題が出るようです。1ヶ月に5000ページもある文献を読み、比較、考察をして自分の論文に書く作業を何度も繰り返します。ノイローゼを起こすほどの課題だそうです。しかしそのような、多くのインプットを経て、自分の中で落とし込み論文やプレゼンテーションで表現することを繰り返し求められる環境は、やがて彼らのエビデンスに基づいた論理的思考や分析力の向上を促し、社会に出た時にダイレクトにつながる力、変化の大きな時代を生きる時代になっているのではないかと、同僚たちの話を聞いて感じます。(もちろん、海外の全てを美化していません。日本の教育のすごいところは、多数の生徒が高得点を取れること。これはこれですごいと思います。)
さて、昨日もあげましたが、マッサチューセッツ工科大学を始め、世界の大学を中心にオンラインで無料受講できるコースが広がってきました。そこからさらに学びを深めたい場合は一般の大学よりも安価で、留学せずに日本からの受講が可能なのです。これはオンラインにすることによって大学も敷地代がかからず、より多くの優秀な学生を世界中から受け入れることが可能となった結果です。これは、おそらくさらに広がると思います。
※日本でも、オンライン高校 N高が開校しました。高校業界では、オンライン高校は今後おそらく全体の20%のシェアに広がると予測されています。だからこそ、オフラインのつまり一般の学校でしかできないことに特化して勝負をしていこうと僕自身毎日尽力しています。
◯親としての考え
親としては、より多くの選択肢を見せてやりたいと考えます。その一つが英語です。しかしこれも、きっかけづくりが終わったあとは、子どもの決断をサポートしてやるほかありません。本人の学びの責任は、本人にあります。親と、失敗してもいいからとことんやろう!しか言わないと思います。
さあ子どもへの英語教育ですが、親としても明確な戦略は一応持っています。もちろんこれも
子どもが違うことを決断すればシフトチェンジはもちろんします。あくまでも彼らが継続して英語を選んだ場合のことをお伝えいたします。
学びの選択肢が広がるくらいの英語力を身につけるためには、2760時間がかかると言われています。小、中、高の授業時間を合わせても1000時間弱なので全くそこに達していません。なので残りの1760時間は、他で補うことになります。この時間を習い事で埋めるとすれば、必要なコストがもちろんかかりますし、誤解を恐れずに言えば週1、2回習い事をしてもそのレベルにはまずなりません。(具体的な時間については、次回のブログをご覧ください。)
ではどうするか?僕はまず、英語で本を読めるようになってもらいたいと思っています。自力で読めるようになれば自分で読み進めることができ、自然と語彙も増えていきます。さらに興味関心ある本を自分で選べるので、自らその分野の知識も英語力も深めていけると考えています。学習時間も自ずと増えてゆく。このスパイラルを作りたいのです。そのために、以下のステップで計画しています。
1Masobu Englishで文字の読み方を覚え、その後家で文字を音で表せるようにクイズをしながら反復
します。
2 文字を読めるようになったら、次は言葉に入ります。少しずつ一緒に読む本を増やします。
3 ある程度言葉を読めるようになると、文が書かれた本を一緒に読みます。そしてクイズしながら内
容も少しずつ確認していきます。
4 自分で読み進められるようになると、記録をつける習慣づくりへとシフトチェンジしていきます。
ここまで9歳までに到達することが計画です。そしておそらく、読むというスキルに特化すればおそらく、指導者は、外国人より日本人のほうが向いていると感じます。そこから先の、話す、聞く部分に関しては、さらにおそらくオンラインの英会話を利用すると思います。長女には、2の前後で一度体験してみるか?と尋ねてみるつもりです。
※本をたくさんよんで英語力をあげるのは多読と言われる手法ですが、実際に僕自身現場でかなり効
果を感じています。
正直言いますと僕は、教員でありながら学校という場所にあまり固執していません。学びの場という意味では、学校よりも適切な空間は多分にあります。だから、もし我が子が学校に行くことを選ばなかったら、本人が何がしたいか、ワクワク学べることを一緒に考えます。学校で教えていることは、本人がやりたくなれば、いつでも追いつける。社会性は、違うコミュニティーを見つければいい。やってみてやっぱり学校だなと思ったならば、またそれをサポートします。親としてしてやりたいことは、たくさんの選択肢を見せてやることです。なぜしているのか、意味もわからず盲目的な競争に参加すること。それは人間にとって害でしかないです。学びの責任者は、子ども自身。年齢によって手綱の引き方に強弱あれど、その本質は決してブレてはいけないと強く感じています。
本日この後、2020年のMasobu Englishの募集をブログにて配信いたします。一般の英語教室とは少し違う切り込み方の参加型プロジェクトです。もし賛同していただける方がいらっしゃいましたら、共に楽しみながら、子どもの選択肢を広げましょう。
Tatsuya Matsuoka
教育のあり方は無限大です
教育先進国 オランダの教育法 イエナプラン
2コメント
2020.01.16 11:36
2020.01.16 11:28